代謝を上げるには胃腸から！毎日の習慣で改善可能

人間には「代謝」という働きがあることを、みなさんご存知でしょうか。代謝は、身体の健康を維持するためには必要不可欠な活動ですので、健康維持のために気にしてもらいたいところです。

今回は、代謝について詳しく解説していきます。

1. 代謝が下がる原因

代謝が下がると、疲労が取れにくくなったり、肌荒れが目立ったりするなど、さまざまな身体の不調があらわれることが多くなります。代謝の低下は、具体的に次のような原因が挙げられます。

1-1. 老化

老化は、代謝の働きが弱まることで、新鮮な細胞へ生まれ変わるペースが遅くなって、結果的に若い頃より身体の状態が衰えてしまう状態です。逆に、さまざまな心がけで代謝が活発に維持できれば、老化のスピードを遅くでき、生き生きとした壮年期を迎えることも可能になるでしょう。

1-2. 胃腸の働き低下

代謝のためには、必要な栄養を体内に吸収する必要があります。栄養を体内に吸収する器官は、胃や小腸・大腸ですが、これらの器官が不調になっていれば当然栄養の吸収効率が低下し、代謝のペースも遅くなります。ます、定期的な検診で病気の有無を確認し、暴飲暴食を避けるなど規則正しい生活習慣を心がけましょう。

1-3. ストレス

ストレスを抱えると「胃痛」など、さまざまな症状を訴える人が多いですよね。胃が痛いだけでなく、下痢になってしまう、食欲が低下するなど、胃腸の働きにマイナスの影響を及ぼすことが多いのもストレスの特徴です。本来必要な栄養が入ってこないだけでなく、器官の働きも鈍ってしまうので結果的に代謝のスピードが落ちてしまいます。

2. 代謝が上がることによるメリット

では、代謝を上げることで得られるメリットには、どのようなものがあるのでしょうか。一番は「老化を抑えられる」など、健康を得られることが主なメリットになりますが、その他にもさまざまなメリットがあります。

2-1. 自律神経の安定

代謝が上がるということは、その分体内の器官や細胞が正しいペースで生まれ変わるということです。そのペースをつかさどっているのが、自律神経です。

自律神経は、日中に活動する「交感神経」と休息や睡眠中に活動する「副交感神経」の二種類があります。そのうち、副交感神経が代謝を制御する役割をもっており、正しく自律神経が切り替われば、代謝もきちんと行われて健康的な身体を維持できるのです。

2-2. 老化の抑制

代謝が老化に大きな影響を与えていることは、前の文章でも触れましたが、代謝が正しく行われると当然健康を維持できますし、老化を抑制することも可能です。代謝によって、古い皮膚を垢などのかたちで排出し、新しい皮膚を生み出す働きこそ、代謝の重要な役割なのです。代謝が適切なペースで行われれば、肌の健康を維持でき、艶のいい肌を維持できるでしょう。

2-3. ダイエット

代謝の際には、体内の脂肪を燃やして細胞などを生み出す効果がもたらされます。つまり、しっかりと代謝ができる身体になっていればダイエット効果が自然にもたらされるのです。逆に、暴飲暴食で太る理由は、代謝で燃やすことのできる脂肪を超える脂肪を摂取しているというわけですから、適切な食事量で、かつ運動をする、これだけでダイエットの効果はかなり見込めます。

3. 代謝を上げる方法は？

それでは、代謝を上げる方法についてご紹介しましょう。さまざまな方法がありますが、今日からでも実践できる方法をぜひ試していただきたいところです。

3-1. 朝一番の白湯

胃腸の代謝を高めるためには、活動を開始するスイッチを切り替えてあげることが必要です。そのおすすめの習慣が、朝一番の白湯です。冷たい水を飲んでも胃腸が驚いてしまうし、熱いお湯でもびっくりしてしまうので、少し冷ました40度前後の白湯を飲むと、胃腸の活動スイッチが切り替わって代謝がアップします。

3-2. 軽めのストレッチ

有酸素運動になる程度の運動をすることも、胃腸の代謝を高める習慣になります。そもそも体内の脂肪を燃焼するためには、酸素が必要になりますから、酸素を取り入れて、身体全体の筋肉を程よく使う運動がベストです。おすすめなのは30分程度のウォーキングやジョギング、軽めのストレッチです。胃腸の働きを促進するために、下半身の筋肉をしっかり動かす運動がおすすめだといえます。

3-3. 整体

食生活の改善や、定期的な有酸素運動を取り入れても、なかなか代謝が上がらない人もいるでしょう。その場合は、胃腸の働きが阻害される要因が別にあると考えていいでしょう。意外に見逃してしまうのが、骨格のゆがみなどで内臓が窮屈な位置に置かれて、正常な働きができない場合です。その場合は、整骨院などに出向き、身体のゆがみを矯正し、内臓を本来あるべき位置にしっかり戻すことが効果的です。